■Good-bye and say Hello!!


Favorite Blue
現在の様々な状況と流れに私も驚いています。
4TH ALBUM制作終了時に松崎からFavorite Blue
しての活動を終わらせたいと話しが幾度かありました。
当時彼女がアコースティックサウンドに傾倒していた事も理解していたし、
彼女の意志を尊重しスタッフと話し合いの末、活動を終了する事に至りました。


オフィシャルから活動終了のお知らせが無かったのは
彼女の新しいプロジェクトの話しが進行していたことから
オフィシャルとして発表のタイミングを伺っていたのでしょう。
このプロジェクトには私は関与していない立場でしたので
いきさつやその後の経緯は存じておりません。
ましてそれら事情を差し置いて私が発表することも出来かねる状況でした。


Favorite Blueが結成された当時の彼女は
音楽的にも真っ白な状態でした。
活動歴を重ねるごとに彼女の中で「自分のあるべき姿」が
見えてきたのだろうと私も察していました。。
そして自分で曲を書き、サウンド全般を構築したいという願望が
高まったのだろう思います。音楽人に起こるべき必然的な欲求です。
といえど、実際には実力はもとより非常に高いレベルの勇気と努力、
前向きさが必要とされる行為なことはいうまでもありません。
しかし彼女はそこに活路を見い出したのでしょう。
もし私がこの欲求を遮ったとしたら良い結果を
産み出す事は何一つあり得ないと思います。


私が知る限りavexで男の作家の方と
2年程前からデモを制作していたと聞いています。
そのプロジェクトはどうなったのだろう?
実際Favorite Blueが私の手を離れて2年程経っているので
諸事情を認識できていません。


いずれにせよ人間はいつかは自分の為にも一人立ちをするだけの力を
備えなければいけないと私は思います。
私にはこれまでも松崎だけではなく、GTSの日高、そしてK、クリスティーナと
かつて私の右腕となった相棒達がいて、それぞれが頑張って活動しています。
誰もが背負う理想と現実との葛藤に息を切らせながら活路を探しているのです。
いうまでもなく私も同様です。きっとこれを読んでいるあなたも同様でしょう。
そして運命があるのであれば長い歳月を経て再び巡りあうこともあるでしょう。
私とMOTSUのように。


ともあれMATSUZAKI MAYAの声がこの世から消失する訳でも
私のサウンドが響かなくなるでもありません。
状況や環境が変わろうとも、もしあなたが求めれるならば
それらに辿り着く事は決して困難ではないでしょう。
あなたひとりひとりの声がやがて音楽家のエネルギーになり、
さくひんを輝かせてゆくということはかけがえのない事実です。


数年を経て彼女の中に輝く色彩、それはForever Blueなのかも知れません。
最後に私が願うべき事、それはたとえ誰1人訪れる事が無く、
それが何一つ意味を持たないとしてもavexのWEBは消去しないで欲しい。
Favorite Blueという時代が存在した証し、そしてその遺跡の様に。
もし今、あなたの手元にFavorite BlueのCDがあるならば
今一度細部に渡って聴き直して欲しい。
その時に全ては終わりを告げて新しい何かが産まれ始めるでしょう。
地球の色を愛し、海の色を愛し、そして人間の碧さを愛す。
肉体が滅びても精神が滅びることはないのです。


私がオフィシャルとしてFavorite Blueを語るのはこれが最後となります。
語るべきことは多すぎて、また聞きたい事も多いでしょう。
しかし松崎も私もすでに新しい世界へ向けて歩き出しています。
過去よりも未来を語りたいのです。
永いあいだ応援してくれてありがとう。
Good-bye and say Hello!!


t-kimura from Favorite Blue




2002/04/02(Tue)